胸部レントゲン検査

解説

● 胸部レントゲン検査は、エックス線(X線)を使って肺や心臓などの異常を調べる基本的な画像診断のひとつです。

胸部レントゲンは、胸部全体にエックス線(X線)を照射して撮影し、胸部にある臓器(肺・心臓・大動脈など)に異常がないかを調べます。肺炎や肺結核、肺がんの早期発見、心不全や心拡大、胸水などの診断に有効な検査です。

● 注意点

  • レントゲン検査は、放射線の一種であるエックス線(X線)を身体に照射して撮影するため被ばくのリスクはありますが、人間ドックで浴びる放射線量はごく少量なので問題ありません。ただし、妊娠中や妊娠が疑われる方は、基本的に検査を受けられません。
  • 繰り返し撮影する場合やCTなどの検査が追加される場合には被ばく量が多くなる可能性はあります。
  • レントゲン検査を受ける時は、ボタンやブローチなどは外し、病院によっては検査着に着替えることもあります。着脱しやすい服装で受診すると良いでしょう。


※同様に、上部消化管検査(胃透視)CT検査PET検査マンモグラフィーなども放射線を使用するため妊娠中や妊娠が疑われる方は基本的に検査を受けられません。

Coffee break!

● 右が左肺で、左が右肺

医師から胸部のレントゲン写真の説明を受けるときに、左と右で不思議に思ったことはありませんか?

写真の右側を左肺、左側を右肺としていますが間違っていません。レントゲン検査を受ける方を基準に右と左を規定しているためです。

試しに、壁に背中をつけて右側に目印をおいてください。壁から離れて、目印を見ると壁の左側になります。

病院で、胸部のレントゲン写真を見る時も同様です。右が左肺で、左が右肺ですね。

Coffee break!

● 右肺と左肺

肺は、右肺左肺に分かれ、さらに、右肺は上葉、中葉、下葉の3つに、左肺は上葉と下葉の2つに分かれています。

左右で同じにみえますが、右肺のほうが少し左肺より大きくできています。

右肺と左肺