3,300～9,000/μL

● 白血球数は、血液中の白血球の数を測定し、感染症などの炎症性疾患や、白血病などの血液疾患の診断・経過を評価するのに用いられる一般的な検査です。

細菌や異物などが体内に侵入して起こる炎症や、白血病などの血液疾患の診断、経過を評価するのに用いられます。一般に白血球数は、炎症性疾患や血液系悪性腫瘍、薬剤の影響で増加し、骨髄抑制状態で減少します。

肥満や喫煙者では高めの値をとり、10,000/μL程度を示すこともあります。

白血球は主に5種類の細胞から成り立っており、その種類（分画）も見ていく必要があります。詳しくは白血球像の項目で解説します。

（細菌感染症）肺炎、虫垂炎、骨髄炎、扁桃炎　など

（ウイルス感染症の一部）伝染性単核球症　など

骨髄性白血病、リンパ性白血病、単球性白血病　など

他の血算項目（RBC、Htなど）の上昇や電解質異常を伴う

ステロイド全身投与時

敗血症、ウイルス感染の一部（麻疹、風疹など）、膠原病、急性白血病、再生不良性貧血、無顆粒球症、抗がん剤投与時、放射線障害、顆粒球減少症　など