視力検査

基準値

1.0以上

解説

● 視力検査は、裸眼もしくは眼鏡やコンタクトレンズをつけて、5メートル離れた距離からどれだけ正確に見えるかを測定する基本的な眼科検査のひとつです。

視力検査は、近視や乱視などの屈折調節の異常を調べる検査です。正常な眼は、水晶体や角膜の屈折が正しくでき、網膜上に鮮明な像を結びます。近視遠視乱視は、屈折が異常になり、網膜に鮮明に像を結べなくなった状態となります。

視力には裸眼視力矯正視力などいろいろありますが、見え方を評価する場合は主に矯正視力で行います。矯正視力は近視や遠視、乱視などをレンズで矯正してその人がどれくらい見えるのかを表します。

この検査で疑う疾患

遠くのものが見えづらい場合 近視

ものがブレて見える場合        :乱視

眼の構造

眼の構造

Coffee break!

● ランドルト環

遠く離れた「C」の直径と眼との間の角度が5/60°で、「C」の切れ目の両端と眼との間の角度が1/60°の時、それを見分けることができれば視力1.0になります。

例えば、5m離れて、下図の切れ目が見えれば、視力1.0になります。

ランドルト環
ランドルト環

Coffee break!

● 眼の調節のしくみ

遠くのものや近くのものを見るときに、毛様体筋チン小体により水晶体の厚みを調節しています。

眼の調節のしくみ
眼の調節のしくみ

毛様体筋が緩むと、チン小体が緊張し、水晶体を引っ張ります。

水晶体は薄くなります。

眼の調節のしくみ
眼の調節のしくみ

毛様体が縮むと、チン小体が緩み、水晶体はもとに戻ります。

水晶体は厚くなります。

近視と遠視

近視と遠視
近視と遠視
近視と遠視