● 甲状腺は、代謝機能を保つためのホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌する臓器です。甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。
甲状腺は、重さは15~20g、長さは3~5cmほどのH型をした器官です。
甲状腺ホルモンを分泌し、新陳代謝を促進し、脈拍数や体温、自律神経を調節し、エネルギーの消費を一定に保つ働きがあります。
甲状腺の働きが強すぎると、新陳代謝が促進され身体は消耗傾向になります。
逆に、甲状腺の働きが弱まると、新陳代謝が低下して身体機能も低下気味になります。
甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。
甲状腺は、私たちの身体の代謝を調節する重要な臓器です。甲状腺は甲状腺ホルモンと呼ばれる物質を分泌し、体内のさまざまな機能に影響を与えます。このホルモンは、新陳代謝を促進する働きがあり、私たちの体の発育やエネルギーの利用に関与しています。甲状腺の主な働きについて説明します
甲状腺ホルモンの分泌が適切に調整されている場合、私たちの体は健康的に機能し、適切なエネルギーを生み出すことができます。しかし、甲状腺の働きが過活動または低下すると、私たちの体調に悪影響を及ぼす可能性があります。
甲状腺機能亢進症と呼ばれる状態では、甲状腺が過剰に甲状腺ホルモンを分泌し、体の新陳代謝が過度に促進されます。この結果、体のエネルギーが急速に消耗され、体重の減少、神経過敏、手の震え、不眠などの症状が現れることがあります。
甲状腺機能低下症では、甲状腺が適切に甲状腺ホルモンを分泌できず、体の新陳代謝が低下します。これにより、体温の低下、疲労感、体重増加、冷感、記憶力の低下などの症状が現れることがあります。
甲状腺ホルモンの過剰または不足は、私たちの体にとって重大な問題です。適切な甲状腺機能を維持するためには、定期的な健康チェックや適切な食事、ストレス管理などが重要です。また、甲状腺疾患の症状が現れた場合は、早期の診断と治療が必要です。甲状腺ホルモンの適切なバランスは、私たちの体の調和と健康に欠かせない要素です。
甲状腺ホルモン(T3、T4)は、体の状態を一定に保つため常にコントロールされています。ホルモンが分泌されて効果を発揮すると、この変化はホルモン分泌を抑制する方向に作用します。これがネガティブフィードバック機構といいます。
甲状腺ホルモン(T3、T4)が多くなるとネガティブフイードバック機構により、TRH、TSHの分泌が抑制され甲状腺ホルモンの分泌を減少させ一定に保つように働きます。