脾臓

解説

● 脾臓は、赤血球の分解と貯蔵をおこないます。また、リンパ球による免疫に関する働きをします。

脾臓の主な働きは、

  • 古くなった赤血球を処分したり、脾臓内に血液を貯えたりします。

  • 脾臓内にはリンパ球(白血球の一種)がたくさんあり、リンパ球の成熟や血液中の異物の処理など免疫に関する働きもしています。

脾臓のイメージ

もっと詳しく!

脾臓は、赤血球の分解と貯蔵をおこない、リンパ球による免疫に関する働きをするなど、私たちの免疫システムと血液の調節において重要な役割を果たしています。脾臓の主な働きについて説明します。


脾臓は赤血球の分解と貯蔵を行います。古くなった赤血球は脾臓で処理され、その成分は再利用されます。脾臓は、古くなった赤血球を分解し、ヘモグロビンや鉄などの重要な成分を再利用することで、体内の鉄の代謝を調節します。また、脾臓は一時的に血液を貯えることもあります。これにより、必要な場合には脾臓から血液を放出することができます。


さらに、脾臓は免疫に関する重要な機能を持っています。脾臓内には多くのリンパ球が存在し、免疫応答に関与します。リンパ球は、異物や細菌などの外部からの侵入者を検知し、攻撃する役割を果たします。脾臓はリンパ球の成熟を促進し、活性化したリンパ球を血液中に放出することで、体の免疫応答を支援します。また、脾臓は抗体の産生や細菌の処理など、免疫系の機能を補完する役割も担っています。


脾臓は赤血球の処理と貯蔵、リンパ球による免疫応答の調節など、重要な働きを持っています。その役割は、体内の恒常性や免疫系のバランスを維持するために不可欠です。健康な生活習慣や適切な栄養摂取は、脾臓の正常な機能をサポートするために重要です。


Coffee break!

● 脾臓は、どこにつながっているの?

脾臓は、お腹の中にありますが胃や腸など消化管にはつながっていません。血管系につながっています。

脾動脈によって脾臓へ運ばれた血液は、脾静脈によって脾臓から運び出され、門脈を通じて肝臓へと運ばれます。

脾臓は、どこにつながっているの?