肺胞のガス交換

肺胞におけるガス交換

酸素と二酸化炭素のガス交換は、肺胞と呼ばれる微小な空間で行われ、⽑細⾎管を流れる⾚⾎球が、肺胞との間でこのガス交換を行っています。


まず、吸気として取り込まれた酸素は、肺胞内で⾚⾎球のヘモグロビンと結びつきます。この結合によって、酸素⾚⾎球を通して血液中に取り込まれ、そこから全身に運ばれていきます。この過程により、私たちの身体は酸素を必要とする各組織や細胞に適切に供給され、エネルギーの生成や代謝が行われます。


一方で、身体で使用された酸素から発生する二酸化炭素は、逆の経路をたどります。体内で産生された二酸化炭素は、血液を介して⾚⾎球に運ばれ、肺胞に到達します。そして、この肺胞から排出され、呼気として体外に放出されます。このプロセスによって、体内の不要なガスが外部環境に排出され、新鮮な酸素が摂取されるサイクルが繰り返されます。


肺胞における酸素と二酸化炭素のガス交換は、我々の生命維持に欠かせない重要な機能であり、無意識に行われているこのメカニズムが、日常の呼吸活動においてどれほど重要であるかを理解することができます。

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● 気管支の構造

気管は喉頭(のど)から肺まで続く空気の通る細長い管です。気管は左右の肺に枝分かれし、気管支と呼びます。さらに細かく分岐(細気管支)が進み、その先端に肺胞があります。肺胞は約3億個存在し、肺胞を広げた総表面積の総計は約70㎡で、たたみ約40枚になります。

気管支の構造

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● 肺胞におけるガス交換

毛細血管を流れる赤血球は、肺胞との間で酸素二酸化炭素のガス交換をしています。

肺胞内に放出された二酸化炭素は、呼気として体外に排出されます。

一方、吸気として取り込まれた酸素は、赤血球のヘモグロビンと結びついて、全身に運ばれてゆきます。

肺胞におけるガス交換