小腸の粘膜

小腸の粘膜の広さは? 

 小腸の粘膜(内腔)の広さは、小腸が単純なホースのような円筒形と考えると内腔の表面積は約0.6平方メートル程度しかありません。。しかし、小腸には、細かい腸絨毛微絨毛が無数にあります。すべての腸絨毛や微絨毛を含む粘膜を広げると、その表面積はテニスのシングルコート1面分(約200平方メートル)にも及ぶと言われています。

この驚くべき構造により、小腸の表面積は実に約300倍にもなります。想像以上に広がった粘膜は、栄養の吸収や消化過程において非常に重要であり、身体の機能を支えていることがわかります。

計算してみよう!

問題)

小腸には、無数の腸絨毛や微絨毛があります。そのため、内側の表面積はどのくらい広くなりますか?


答え)

小腸の内腔を、直径3センチx長さ6メートルの単純な筒とした場合に、内腔の表面積は、直径(m)x 3.14 x 長さ(m)になります。そこで、

   筒状の表面積= 0.03 メートル(3cm)x 3.14 x 6 メートル 

    = 0.56 m2

    = 約0.6 平方メートル(m2)


小腸の内腔の表面積はテニスコート1面分(約200平方メートル)にも及ぶと言われていることから、

  テニスコート1面(約200平方メートル)÷0.6 平方メートル

= 約300倍

表面積は、実に約300倍になります!

小腸の構造

小腸の構造