ヘモグロビンとA1c

血液中のブドウ糖がヘモグロビン(Hb)に結合すると糖化ヘモグロビンになります。血液中のブドウ糖がヘモグロビン(Hb)と結合するため、血糖値が上昇すればするほど、結合したブドウ糖の量が増加します。この結合によって生成される糖化ヘモグロビンは、“ヘモグロビンA1c(HbA1c)”と呼ばれ、HbA1cは、全てのヘモグロビン(Hb)に対して糖化ヘモグロビンの割合をパーセント(%)で示したものです。


HbA1cは、1~3カ月の期間における平均的な血糖値を反映するため、急激な血糖の変動ではなく、長期的な血糖の傾向を反映し管理の指標となります。この特性は、糖尿病の診断や治療効果の評価において非常に有用です。

HbA1cが高い場合は、患者が過去数か月にわたり血糖が高値で糖尿病の管理が不良であったことを示しています。一方、HbA1cが低値であった場合は、適切に血糖の管理がされていることを示しています。

日常診療において、HbA1cは糖尿病の基本的な検査として頻繁に使用され、患者の生活習慣や治療計画の調整に役立っています。

糖化ヘモグロビン(HbA1c)

糖化ヘモグロビン(HbA1c)