腎臓には心臓から送りだされる約4分の1の血液が流れ込み、糸球体でろ過されます。1つの腎臓には、約100万個の糸球体があるといわれ、1分間に0.8～1リットルの血液が糸球体に流れ込み、糸球体から1日におよそ150リットルの原尿が濾過されています。

原尿には、不要な老廃物に加え、体に必要な物質（水分、糖分、ナトリウム、アミノ酸など）が含まれています。そのため体に必要な物質は、腎臓で再吸収する必要があります。

その結果、原尿は尿細管を通る過程で約99％の水分と体に必要な物質が再吸収され、最終的に1日の尿量は約1.5リットルまで濃縮されます。この濃縮された尿が通常、尿として体外に排出されます。

尿量に関して、1日に3リットルを超える場合は多尿と呼ばれています。一方、400ミリリットル以下の場合は乏尿とされ、1日に100ミリリットル以下になると無尿と呼ばれています。これらの尿量の変動は、体内の水分調節や腎臓の健康状態を示す指標となります。

この複雑なプロセスを通じて、腎臓は血液を浄化し、体内の水分量とイオンのバランスを維持しています。腎臓の機能が低下すると、尿量や成分に異常が生じ、健康への影響が出る可能性があります。そのため、腎臓の健康を維持するためには、適切な水分摂取やバランスの取れた食事が必要となります。

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尿は、腎臓内でろ過と再吸収をされながら濃縮されていきます。

血液を糸球体でろ過して、出来た尿を原尿と言います。原尿は一日に約150リットル産生されます。

原尿は身体に不要な老廃物を含んでいますが、必要な水やミネラルなどもたくさん含んでいるため、腎臓内で再吸収されます。

最終的に、糸球体でろ過された原尿は、約99%が再吸収されることにより、尿量は一日に約1.5リットルに濃縮されます。

体内の血液は約5リットルですから、原尿約150リットルが全て尿として排出されたら大変なことになってしまいます。そのため、糸球体でろ過された原尿は、水分とミネラルなど約99%が再吸収された後に尿として排出されます。

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尿をつくる腎臓の機能単位をネフロンといいます。ネフロンは、腎小体と尿細管から構成されます。また、腎小体は、糸球体とボウマン嚢から構成されています。