脾臓は、私たちのお腹の中に位置していますが、興味深いことに胃や腸などのように消化管には直接つながっていません。その代わり、脾臓は血管系につながっています。
脾臓には、脾動脈と脾静脈という重要な血管が存在します。脾動脈は腹部の大動脈から分岐し、脾臓に酸素と栄養を供給する血液を送ります。この血液が脾臓で処理され、老化した血球の除去、リンパ球の免疫反応の制御が行われています。
脾臓で処理された血液は、脾静脈を通じて脾臓から運び出されます。脾静脈は門脈と呼ばれる大きな血管に合流し、門脈を介して肝臓に運ばれます。肝臓は私たちの体内で重要な代謝機能を持っており、門脈から供給される血液を処理して栄養の吸収や代謝物の分解や合成を行います。
このように、脾臓は血管系につながって、血液の代謝と免疫に関与しています。血液中の老化した血球や異常な血球を取り除くことや、リンパ球の免疫応答を制御することで、脾臓は私たちの免疫機能と健康に大切な役割を果たしています。