肺胞の総面積

肺胞の総面積は?

肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する重要な役割を果たしています。肺の中には、気管と呼ばれる細長い管が存在し、これが喉頭から肺までの空気の通り道になっています。気管は左右の肺に分岐し、そこから更に細かい気管支へと次々に枝分かれしていきます。


気管支が細分化する先端には、肺胞と呼ばれる小さな袋が存在します。実に約3億個もの肺胞が私たちの肺に存在し、これらの肺胞で空気の取り込みとガス交換を行っています。肺胞は非常に微細な構造で、肺胞をすべて広げた表面積は70-100平方メートルにもなります。これはちょうどテニスのシングルコートの半面に相当する広さです。


肺胞の広い表面積は、酸素を吸収し二酸化炭素を排出するために必要で、多くの血液と空気が触れ合うことによりこのガス交換をスムーズに行うことを可能にしています。


肺は私たちの生命維持に欠かせない器官であり、肺胞の広い表面積はその重要性を物語っています。私たちが無意識に行っている呼吸とガス交換のプロセスは、私たちの健康と生命の源であり、肺胞の存在が不可欠なのです。

Coffee break!

気管支は、分岐を繰り返しながら、徐々にほそくなり、末端の肺胞につながっていきます。気管支の分岐は、驚くことに23分岐にまでおよぶとも報告されています。

気管支と肺胞

気管支と肺胞