乳腺超音波検査

解説

● 乳腺超音波検査(乳腺エコー)は、超音波を乳房に当て、その反射波を画像に映し出すことで乳房内部の状態を観察する検査です。

乳腺超音波検査(乳腺エコー)では、人間の耳では聞き取れないような高周波の音(超音波)を送信するプローブ(探触子)を乳房に直接当てます。プローブから発信し反射してくる音波を画像としてとらえ、乳房内部の状態を知ることができます。乳房内の病変の有無、しこりの大きさ、わきの下など周囲のリンパ節への転移の有無などを観察します。


乳がん検診では、視診、触診の他に、乳腺エコーとマンモグラフィーが用いられています。2つの検査にはメリットとデメリットがあるため、医師に相談するか、もしくは併用して行うのが乳がんの早期発見には効果的です。


乳腺エコーは、放射線は使用していないので被ばくの心配はありません。

この検査で疑う疾患

乳がん、乳腺症、乳腺のう胞、繊維腺腫 など

Coffee break!

● 乳がんの発生しやすい部位

乳がんは、乳房の外側の上の方(外上部:Cの領域)に最も発生しています。

定期健診、または、気になる方は病院を受診してください。

乳房超音波検査における領域

乳房超音波検査における領域

超音波検査では、図のように乳房の領域の設定をしています。

A 内上部

B 内下部

C 外上部

D 外下部

E 乳輪部

C’ 腋窩部

E’ 乳頭部

乳がんの好発部位

C 53%、 A 19%、

D 14%、 B   6%、 E and E’ 4%

東北大学病院データ(2011-2014年)