マンモグラフィー

解説

● マンモグラフィーは、乳房専用のレントゲン検査です。少ない放射線量で乳がんの早期発見に欠かすことのできない有効な画像診断のひとつです。

マンモグラフィーは、乳がんの初期症状である微細な石灰化、または腫瘤(しこり)など、セルフチェックや触診ではわかりにくい小さな病変を画像として捉えることができます。

乳房を片側ずつ、上下あるいは左右から圧迫して、薄く平らにして、両乳房の撮影を行います。検査ではX線の被ばく低減と、病変の描出を向上させるために乳房を圧迫します。その際に痛みを感じることがありますが、なるべくリラックスして力を抜くことで痛みが軽減されます。

検査では腫瘤や石灰化・乳腺のゆがみなどを確認します(石灰化には、明らかな良性のもの、悪性のもの、どちらとも言えないものがあります)。


乳腺の量が多い人では正常乳腺自体が白くうつり(高濃度乳腺)、腫瘤が隠れてしまうことがあります。

(一般的には月経のある人。乳腺組織は年齢とともに、脂肪に置き換わりますが、出産や授乳歴などにも影響されるため、年齢だけでは一概に言えず、個人差があります)

● 注意点

マンモグラフィーは、放射線を使用するため妊娠中の方は基本的に検査を受けられません。

この検査で疑う疾患

乳がん