腎臓

解説

● 腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な成分を尿として体の外へ出す働きをします。また、赤血球の産生や血圧に関係するホルモンを分泌します。

腎臓の主な働きは、

  • 血液中の老廃物や余分な成分をろ過し、尿として排泄して体液のバランスを維持します。

  • 体に必要な成分や水分は再吸収し、体内に留める働きをします。

  • エリスロポエチンやレニンなどの特定のホルモンを分泌し、赤血球の産生を促進したり、血圧や血流を調節したりします。

腎臓のイメージ

もっと詳しく!

腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な成分を尿として排出する体内の浄化システムとして重要な役割を果たしています。腎臓の主な働きについて説明します。


腎臓は血液を濾過して老廃物や余分な成分を排出する働きをします。腎臓には多くの濾過ユニットである腎小体が存在し、これが血液をろ過して尿を生成します。この過程で、老廃物や余分な塩分、尿酸などの不要な物質が尿として体外に排泄されます。一方で、体に必要な成分や水分は再吸収され、体内に留められます。このような機能によって、腎臓は血液の浄化と体液のバランスの維持に重要な役割を果たしています。


さらに、腎臓は特定のホルモンの分泌も行っています。エリスロポエチンというホルモンは、腎臓によって産生され、骨髄で赤血球の生成を促進します。このホルモンは酸素の運搬に関与し、貧血の予防に役立ちます。また、腎臓はレニンというホルモンの分泌も担当しています。レニンは血圧や血流量の調節に関与し、体内の水分量とナトリウムのバランスを調整します。


腎臓は血液の濾過と浄化、尿の形成、体液のバランスの維持において重要な役割を果たしています。その機能の維持には適切な水分摂取、バランスのとれた食事、健康的な生活習慣が必要です。定期的な健康チェックや腎臓の機能をサポートする方法にも注意を払いましょう。

腎臓・尿路系(男性)

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腎臓の構造

腎臓の構造

腎臓と腎小体

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Coffee break!

● ネフロンの構造

尿をつくる腎臓の機能単位をネフロンといいます。

ネフロンは、腎小体尿細管から構成されます。また、腎小体は、糸球体ボウマン嚢から構成されています。

ネフロンの構造
ネフロンの構造