カリウム(K)

基準値

3.5~5.0 mEq/L

解説

● カリウムは、人体に必要な電解質(イオン)の一種で、神経伝達や筋肉の運動に関わるミネラルです。植物性食品に多く含まれています。

カリウムはナトリウムと反対に、主として細胞内液に多く含まれています。血清中にも一定量存在しますが、その濃度は神経や筋肉の興奮性に関与し、特に心筋に大きな影響を及ぼします。


カリウムは、血清(血液)と細胞内、血清(血液)と体外のカリウムの移動で平衡状態が保たれています。したがって、下痢や嘔吐によるカリウムの喪失や腎からの排泄促進で低カリウム血症をきたし、また、腎不全などカリウムの排泄障害や細胞からの放出によって高カリウム血症をきたします。

カリウムが異常に高値の場合には、重篤な不整脈・心室細動から心停止を起こします。

高値のときに疑う疾患

カリウム(はナトリウムと反対に、主として細胞内液に多く含まれています。血清中にも一定量存在しますが、その濃度は神経や筋肉の興奮性に関与し、特に心筋に大きな影響を及ぼします。

低値のときに疑う疾患

腎不カリウム摂取不足、利尿剤の使用、周期性四肢麻痺、嘔吐・下痢、アルドステロン症、クッシング症候群、肝硬変、ネフローゼ、多尿 など