ヘモグロビン

基準値

(-;陰性)

解説

● 便中ヘモグロビン検査は、便中に混入した血液(ヘモグロビン)を検出し、消化管での出血の有無を確認します。特に、大腸がんのスクリーニングに有用な検査です。

便中ヘモグロビン検査は、ヒトヘモグロビンを特異的に検出する免疫学的な便潜血検査で、食事による影響を受けにくく、消化管出血で陽性になります。特に、大腸がんの多くは出血を伴うためスクリーニングに有用な検査です。


便中ヘモグロビン検査で陽性の場合は、下部消化管からの出血を考えて、大腸内視鏡検査を行います。また、大腸に出血源のない場合には上部消化管からの出血も視野にいれ、胃内視鏡検査も検討します。

● 注意点

  • 痔などの肛門出血があれば当然、陽性になるため便潜血での大腸スクリーニングは困難となります。

陽性のときに疑う疾患

消化管出血

大腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、食道癌、急性胃病変、 憩室炎、腸結核などの消化管感染症、消化管寄生虫症、痔疾患 など