HbA1c ヘモグロビンA1c

基準値

4.6~6.2 %

解説

● HbA1cは、糖が結合したヘモグロビンで、糖尿病患者における過去1~3カ月の長期における血糖コントロールの指標となります。

HbA1cは、血液中のブドウ糖がヘモグロビン(Hb)に結合した糖化ヘモグロビンで、血糖値が高いほど結合するブドウ糖の量が多くなります。全てのヘモグロビン(Hb)に対して糖化ヘモグロビンの割合をパーセント(%)で示しています。


HbA1cは過去1~3カ月程度の平均血糖値を反映しています。したがって採血時点の瞬時のマーカーである血糖値、中期マーカーのフルクトサミングリコアルブミンと比較して、長期間の血糖コントロールの指標としてHbA1cが用いられています。


糖尿病性腎症や網膜症、神経症などの慢性合併症の予防には、長期間の血糖コントロール管理が必要であり、そのためにHbA1cは最もすぐれた血糖値の長期コントロール指標であるといえます。

高値のときに疑う疾患

糖尿病の血糖コントロール不良による高血糖、腎不全、慢性アルコール中毒症 など

低値のときに疑う疾患

赤血球寿命の短縮、低血糖症、ヘモグロビン異常症 など

Coffee break!

● ヘモグロビンと、ヘモグロビンA1cの関係

血液中のブドウ糖がヘモグロビン(Hb)に結合すると糖化ヘモグロビンになります。血糖値が高いほど結合するブドウ糖の量が多くなります。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、全てのヘモグロビン(Hb)に対して糖化ヘモグロビンの割合をパーセント(%)で示したものです。

HbA1cは、1~3カ月程度の平均血糖値を反映し、糖尿病の基本的な検査として使用されています。

ヘモグロビンと、ヘモグロビンA1cの関係