胆のう

解説

● 胆のうは、一時的に胆汁を蓄え、必要な時に分泌します。

胆のうは、肝臓で生成される胆汁を一時的に貯蔵する臓器であり、消化において重要な役割を担います。胆汁は脂質の消化と吸収を助ける成分を含み、胆のうは胆汁を貯蔵し、必要な時に排出します。

また、胆のうは胆汁を濃縮し、脂質の効果的な消化と吸収を支援します。食事刺激により収縮して胆汁を放出し、消化プロセスを調整します。

※)時々、間違えている方がいますが、胆汁をつくっている臓器は、肝臓ですよ。

胆のうのイメージ

もっと詳しく!

胆のうは、一時的に胆汁を蓄え、必要な時に分泌し、消化システムにおいて重要な役割を果たしています。胆のうの主な働きについて説明します。


胆のうは、肝臓で生成される胆汁を一時的に貯蔵するための器官です。胆汁は、肝臓によって合成され、消化において重要な役割を果たします。胆汁には胆汁酸やコレステロール、ビリルビンなどの成分が含まれており、脂質の消化と吸収を助ける役割を担っています。


胆のうは、肝臓から生成された胆汁を受け取り、一時的に貯蔵します。この胆汁の蓄積によって、必要な時に胆管を通じて胆汁を排出することができます。胆管は、胆のうから十二指腸へと続いており、胆汁は脂肪分解酵素と共に消化管へ供給されます。


胆のうの役割は、胆汁の一時的な貯蔵だけでなく、胆汁の濃縮も含まれます。胆のうは水分を吸収し、胆汁を濃縮することで、より効果的な脂質の消化と吸収を可能にします。


また、胆のうは食事による脂肪摂取時に重要な役割を果たします。食事によって刺激を受けると、胆のうは収縮して胆汁を放出し、脂肪の消化を促進します。この胆汁の放出は、消化器系全体の調和を保つために重要な役割を果たしています。


胆のうの正常な機能は、消化過程において重要な役割を果たします。胆汁の貯蔵と排出は、脂質の消化と吸収に欠かせない要素です。バランスの取れた食事や健康的な生活習慣は、胆のうの健康と正常な機能を維持するために重要です。

胆のうの構造

胆のうの構造

胆汁の流れ

胆汁の流れ

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● 腸管循環(胆汁・ビリルビンの産生)

腸肝循環は、生体物質や肝臓で代謝される薬物が、胆汁とともに胆管を経て十二指腸管内に一旦分泌されたのち、腸管から再吸収され、門脈を経て肝臓にもどり,肝臓から再度胆汁として腸に排泄される循環サイクルのことです。

ビリルビンは、肝臓から十二指腸に分泌され腸管に達すると、ほとんどは便に混じって排泄されます。この時、2割程度は腸管から再吸収されて、肝臓にもどり再びビリルビンになります。

腸管循環(胆汁・ビリルビンの産生)

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● 場所によって異なる、結石の名称

胆石は、肝臓や胆のう、胆管にできる結石のことです。

結石がどこにあるかによって、肝内結石胆管結石総胆管結石胆嚢結石と様々な名前がついています。

場所によって異なる、結石の名称