好酸球数

基準値

50~590/μL

解説

● 好酸球は、アレルギー(Ⅰ型)の時に炎症細胞の一つとして増加する白血球です。アレルギー疾患の他に、寄生虫の感染でも増加することが知られています。

好酸球増多をきたす疾患は多岐にわたっています。特に、好酸球はⅠ型アレルギー反応で重要な炎症細胞の一つであると考えられ、アレルギー性鼻炎気管支喘息アトピー性皮膚炎などで増加がみられます。

また、消化管や皮膚、肺などの寄生虫感染でも好酸球増多をみることがあります。


肺好酸球増多症(PIE症候群)もアレルギーの関与が推定されています。

さらに膠原病およびそれに類似する疾患としては、結節性動脈周囲炎、播種性好酸球性膠原病など、血液疾患としては、好酸球性白血病、アレルギー性胃炎などがあります。

高値のときに疑う疾患

アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、寄生虫感染症、肺好酸球増加症(PIE症候群)、Wegener肉芽腫症、好酸球性肉芽腫症(木村病)、好酸球性白血病、慢性骨髄性白血病、アジソン病、甲状腺機能亢進症 など

低値のときに疑う疾患

クッシング症候群、無顆粒球症、再生不良性貧血、悪性貧血、急性白血病 など