心臓超音波検査

解説

● 心臓超音波検査(心エコー)は、超音波を体表面から心臓に向けて発信し、その反射波を画像に映し出すことで心臓の状態を診断する検査です。

心臓超音波検査(心エコー)では、人間の耳では聞き取れないような高周波の音(超音波)を送信するプローブ(探触子)を肋骨の隙間に沿うように直接当てます。

プローブから発信し反射してくる音波を画像としてとらえ、心臓の大きさ心機能僧帽弁や大動脈弁の状態などを観察します。

心筋梗塞や心臓肥大、先天性疾患、また、治療方法の選択、治療効果の判定、手術時期の決定などにも役立ちます。


心臓超音波検査(心エコー)は、放射線は使用していないので被ばくの心配はありません。

この検査で疑う疾患

心不全、不整脈、心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症、先天性心疾患 など

心臓の解剖

心臓の解剖
心臓の解剖

Coffee break!

● 心臓に酸素や栄養を送る血管

心臓に酸素や栄養素を供給するため、冠動脈があります。

冠動脈は、大動脈基部から、左冠動脈右冠動脈に分岐して、さらに左冠動脈は前下行枝回旋枝に分かれるため大きく3本の枝に分かれます。

右冠動脈は左室の下壁を栄養しています。左冠動脈の前下行枝は、左室前壁や心尖部、心室中隔を,回旋枝は、左室側壁から後壁を栄養しています。

心臓に分布する血管のどの部分が閉塞するかにより、心筋梗塞の部位が変わってきます。

心臓に酸素や栄養を送る血管
心臓に酸素や栄養を送る血管