細胞診

解説

● 子宮頸部の細胞診は、子宮の入り口(子宮頚部)を綿棒でこすって細胞を採取し、顕微鏡でがんやがんの前病変を疑う異型細胞がいないかを調べる基本的な検査です。

子宮頚部に出来るがんを「子宮頚がん」といいます。子宮頚がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染です。HPVはありふれたウイルスですが、その中でもハイリスクHPVと呼ばれるタイプが子宮頚がんを引き起こします。感染しても自覚症状は全くありません。また、必ず子宮頚がんになるというわけではなく、多くは免疫によって排除されると考えられていますが、一部の症例で感染が消失せず持続しがんにまで進展すると考えられています。

子宮頚がんは細胞を染色して調べることで非常に発見しやすく、検診で予防できるがんです。定期的な検診が大切です。

この検査で疑う疾患

子宮頚がん、子宮頚がんにつながる前病変 など