● 大腸は、小腸から送られてくる内容物(食べた物)から残っている水分を吸収し、固形の便にします。
大腸は、小腸から送られてきたどろどろの内容物(食べた物)から残っている水分を吸収して固形の便にします。
また、大腸内には多数の腸内細菌が生息し、善玉菌と悪玉菌に分かれます。
善玉菌の代表が、ビフィズス菌と乳酸菌です。
悪玉菌の代表が、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、毒性を持つ大腸菌です。
善玉菌は消化や免疫機能の維持に役立ちますが、悪玉菌は腸内バランスを崩し感染や炎症を引き起こす可能性があります。適切な食事や生活習慣によって善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えることが大腸の健康と快適な排便に重要です。
大腸は、小腸から送られてくる内容物(食べた物)から残っている水分を吸収し、固形の便にし、消化システムにおいて重要な役割を果たしています。大腸の主な働きと腸内細菌について説明します。
a)水分の吸収と便の形成
大腸は、直径が5〜8cm、長さが約1.5mの管状の器官です。大腸の主な役割は、小腸から送られてくるどろどろの内容物から水分を吸収し、固形の便にすることです。水分の吸収によって内容物は濃縮され、便は形成されます。
b)腸内細菌の存在
大腸は数多くの腸内細菌が生息する場所です。これらの細菌は、腸内環境を維持し、消化を助ける重要な役割を果たしています。腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に分類されます。
善玉菌(有益な細菌):善玉菌の代表的な菌種には、ビフィズス菌と乳酸菌があります。これらの菌は、腸内のバランスを保ち、消化や免疫機能の維持に役立ちます。
悪玉菌(有害な細菌):悪玉菌の代表的な菌種には、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、毒性を持つ大腸菌などがあります。これらの菌は、腸内のバランスを崩し、感染や炎症の原因となる可能性があります。
大腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスは、腸内環境の健康と密接に関連しています。適切な食事や生活習慣を通じて、善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えることが重要です。
大腸は、水分の吸収と便の形成において重要な役割を果たし、腸内細菌の存在が消化や免疫機能に影響を与えます。私たちの健康と快適な排便において、大腸の正常な機能と腸内細菌のバランスが欠かせません。
Coffee break!
消化管の長さどれくらいと思いますか?
食道から大腸・直腸までの消化管の全長は、約9メートルで、身長の5~6倍と言われています。特に小腸は、最も長い消化管で約6~7メートルあります。
食べ物は長い道のりを経て、便になってでてきます。
各消化管 | 長さ(cm) |
---|---|
食道 | 約25cm |
胃 | 約25〜30cm |
十二指腸 | 約25〜30cm |
小腸(空腸・回腸) | 約6~7m |
大腸 | 約1.5m |
直腸 | 約15~20cm |
胃の中に入った食べ物は、約2~3時間かけてどろどろの状態になります。
果物や野菜は比較的早いのですが、お肉や天ぷらなど脂肪分の多い食べものは約4~5時間かかります。
小腸は約6~7メートルで、内側の粘膜を広げるとテニスコート1面くらいになるといわれています。約5~8時間かけてさらに細かく分解し、水分と栄養分の約80%を吸収します。
大腸は約1.5メートルで、約15~20時間かけて腸内細菌によりさらに分解し、水分を吸収して便として排泄します。胃に食べ物が入り、肛門から排泄されるまで約40時間かかると言われています。
また、食べ物により消化にかかる時間が変わってきます。果物は約20〜30分、野菜は約1〜2時間、白米、パンなどの炭水化物は約2〜4時間、肉や魚などのタンパク質は約2〜4時間、乳製品などの脂質は約7〜8時間かかります。
そのため、夜9時以降に食事をすると、胃や腸に大きな負担をかけてしまうため、あまりお勧めではありません。ただ、個人的は、よく遅い時間に食べますが・・・