クロール(Cl)

基準値

98~108 mEq/L

解説

● クロールは、人体に必要な電解質(イオン)の一種で、ナトリウムと共に身体の水分や浸透圧を調節し正常に保つためのミネラルです。

クロールは、ナトリウムと共に身体の水分や浸透圧を調節し正常に保つために必要な電解質です。生体内に体重1kg当り約35mEq程度存在し、ナトリウムとともに塩化ナトリウム(NaCl)として大部分が細胞外液中に存在し、他の電解質との相互関係のもとに水分平衡、浸透圧の調節などに重要な役割を果たしています。

高値のときに疑う疾患

高張性脱水症、尿細管性アシドーシス、呼吸性アルカローシス、クロールの過剰投与 など

低値のときに疑う疾患

嘔吐、下痢、利尿剤投与、腎不全、ADH分泌異常症候群(SIADH)、代謝性アルカローシス、呼吸性アシドーシス、向精神薬の長期投与 など