「人生100年時代」と言われているなか、長生きの指標となる「平均寿命」よりも元気で健康に過ごすことができる「健康寿命」が注目されるようになってきました。
健康寿命は、「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間」のことを指しています。2000年にWHO(世界保健機関)が提唱して以来、「寿命を延ばす」という従来の指標に加え、「健康でいられる期間を延ばす」という健康寿命の指標が重要視されるようになってきました。
人間ドックや健康診断は、生活習慣病をはじめとする体の異常を早期発見するのに大きな威力を発揮します。症状や病気のために病院を受診することとは異なり、健康と思っていても身体を定期的に検査することにより、高血圧、糖尿病、心臓病、がんをはじめ色々な病気や健康障害などを早期に発見することができます。
通常、検査結果は異常なし(A)から治療の必要ありまたは治療中(D,E)の4~5段階で評価され、担当医師から説明を受けます。しかし、自宅で結果をみると見慣れない検査項目ばかり並んでいます。
血液検査で「赤血球」「白血球」は比較的わかりやすいにしても、肝機能検査の「AST」「ALT」「γ-GTP」、さらには腫瘍マーカーの「CEA」「CA19-9」「PSA」など、見れば見るほど疑問がわいてきます。
糖尿病でよく使用されている「ヘモグロビンA1c」と一般的な「ヘモグロビン」は、何が違うの?
B型肝炎の「HBs抗原」と「HBs抗体」は、何が違うの?
悪性腫瘍の早期発見に有効なPET検査で、見落としやすい「不得意ながん」とは?
また、「胃は、なぜ、自分の胃を消化しないの?」「ピロリ菌は、なぜ、胃の中で消化されないの?」といった興味深い項目に関しては、『Coffee break!』として、解説を加えました。
人間ドックはもちろん、健康診断、病院での定期検査などで、気になる検査項目がありましたら、ぜひ、「人間ドックの結果の見方」をご覧ください。通常の人間ドックや健診で行う検査項目は可能な限り掲載しました。
医学って、意外におもしろいですよ。
一般社団法人 Sakura Network Japan
代表理事 坪井 一哉
● いちばんやさしい生理学. 成美堂出版
● 人のからだ. 学研
● 人体(学研の図鑑LIVE). 学研
● 美しい人体図鑑. 笠倉出版社
● からだの検査数値 新訂版. ニュートンプレス
● 人体完全ガイド 改訂第2版. ニュートンプレス
● 新しい人体の教科書 (上・下).講談社
● MOVE 人体のふしぎ. 講談社
● 本高血圧治療ガイドライン2019. 日本高血圧学会.
● CKD診療ガイド2012. 日本腎臓病学会
● FDG-PETがん検診ガイドライン2007. 日本核医学会
● 厚生労働省e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic
● 日本人間ドック学会 https://www.ningen-dock.jp/
● 日本循環器学会 https://www.j-circ.or.jp/
● 日本動脈硬化学会 http://www.j-athero.org/
● 日本腎臓学会 https://www.jsn.or.jp/
● 国立がん研究センター https://ganjoho.jp/public/index.html
● LSIメディエンス https://www.medience.co.jp/index.html
● がん診療.com https://www.ganchiryo.com/
● 看護ROO! https://www.kango-roo.com/