CEA 癌胎児性抗原

基準値

5.0 ng/mL 以下

解説

● CEAは、胃がんや大腸がんなどの消化管のがんを中心に上昇する腫瘍マーカーです。肺がん、膵がんなどでも上昇し、もっとも一般的に用いられています。

癌胎児性抗原(CEA)は、現在もっともよく用いられている腫瘍マーカーの一つです。このように、がんを検査するために役立つ検査項目は「腫瘍マーカー」とよばれています。

大腸がんをはじめとする消化器のがん膵がん肺がんなどのさまざまな臓器のがんに幅広く出現し、がんの診断に加えて、手術後や化学療法後に新たな治療を行うべきかどうかの指標として役立ちます。

また、大腸がんや胃がんでは手術前にCEAが高い場合、再発率も高くなるといわれており、回復の見込みがどれほどあるのかを予測するときの参考にもなります。

一方、高齢の方たばこを吸う方では少し高い値になる傾向があります。

高値のときに疑う疾患

大腸がん、胃がん、肺がん、転移性肝がん、胆道がん、食道がん、乳がん、子宮がん、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、胆石症、消化管潰瘍 など