アルブミン(Alb)

基準値

3.8~5.2 g/dL

解説

● アルブミンは、肝臓で合成され、栄養状態や肝障害の指標になります。栄養障害や肝障害、ネフローゼによる低蛋白血症で低下し、脱水で上昇します。

アルブミン肝臓で合成される水溶性の蛋白質で、血清中の蛋白質の中では最も大量に存在します。アルブミンは血液の浸透圧を維持し、また血液中のさまざまな物質の輸送体として働く一方で、蛋白代謝を反映して栄養状態の指標になっています。

さらにアルブミンは肝臓でのみ合成されるので、肝障害の程度を判定するのにも有用であり、一方、ネフローゼなどの腎障害で体内からアルブミンが失われる病態では低下します。

高値のときに疑う疾患

脱水状態 など

低値のときに疑う疾患

ネフローゼ症候群、重症肝疾患、栄養失調、各種炎症疾患 など